米屋の店主は、なぜ「薬膳ジンジャー」にたどり着いたのか。
2022.02.04

この「薬膳ジンジャー」は、名古屋一宮にある「CASA」というおにぎり屋さんから生まれています。CASAは、三重県鈴鹿市にある中山農園で育った自然栽培のお米・麦・大豆が食べられるだけでなく、その場でお買求めいただける、ちょっと変わったお店です。CASAを運営する上條さんは、とにかく「からだによくて、おいしいもの」を目指した結果、薬膳ジンジャーにたどり着いたと言います。


CASAを営むのは上條嘉久(かみじょう よしひさ)さん。

17歳での海外生活体験から海外から見た日本を意識。その後26歳まで国内外を旅をして回る。28歳で仲間と皮革製品の会社を設立。会社が急成長していく中で人間関係のトラブルで心を病む。セラピストのすすめで心理学と出会い、その楽しさを知る。自分の人生を見つめ直し、40歳で会社を譲渡し、家族を連れてヨーロッパ一周の旅する。 帰国後、日本メンタルヘルス協会でトレーナー、カウンセラーとして人と関わる。その後独立して起業。2016年6月、愛知県一宮市にちょっと変わった米屋「CASA」をオープン。そして2021年の年末から「7種の薬膳ジンジャー」を発売。



(以下は上條さんのインタビュー)

CASAのメニューの裏テーマが「美味しく、健康」です。オープン当初から様々な果実を使ったシロップを作り続けてきましたが、その始まりは「梅を漬ける」ところからのスタートでした。

CASAメニューはそのほとんどが手作りのものを提供しています。なるべく「季節のもの」を使い、身体の健康や自然環境に配慮したものを選ぶように最善の努力をしています。中でも「無農薬の梅」で作った梅干しやシロップは、多くのお客様に気に入っていただけ、年々仕込む量も増えていきました。

当時は、オーガニックシュガーで漬け込み、時間の経過と共に発酵し、そのシロップを炭酸水やお湯などで割って飲むドリンクとして出していました。もともと取引をしていた「羅漢果メーカー」の社長さんから梅を「羅漢果で漬け込んだシロップ」の効果効能や美味しさについて聞く機会があり、試してみたところ、その美味しさと疲れをとってくれる力に驚きました。それが「薬膳梅」というシロップの始まりで、CASAの定番メニューになったんです。

「薬膳梅」は材料に大量の「羅漢果」を使用するため、原価コストが非常に高く、高価な飲み物になってしまうのですが、利益度外視で、お客さんに喜んでもらえるようにと作り続けましたが、一昨年の梅の不作から量を仕込めなくなりました。



「体によく、そしておいしい」を目指す思いが強くなる中、梅に代わる食材を求め、試行錯誤をつづけました。そこで出会ったのが「生姜」でした。

当時取り扱っていた「無農薬の生姜」を生の蜂蜜に漬けて発酵させたものと、CASAのオリジナルレシピを考案くださった国際薬膳師の方が教えてくれた羅漢果と生姜を使った体を温める「薬膳湯」からヒントを得て、「薬膳の生姜湯」を試作し始めたのです。

「羅漢果」は、単に体調不良や風邪などに対する体調改善のためというよりは、血糖値をコントロールしなくてはいけない方や、健康にトラブルを抱えていらっしゃる方、女性特有の毎月の悩みに辛い思いをされていらっしゃる方にオススメしていた漢方です。

体を内側から温め、気血の巡りを良くしてくれる薬膳材料も一緒に配合し、より効果が体感できるものを突き詰めていったところで7種の薬膳の材料だけで作り上げることができました。試行錯誤を繰り返し、今の「薬膳ジンジャー」に辿りついています。

体感レベルは人によって個人差があるので表現は難しいですが、特に説明もしていない人が、暑い夏場に氷と炭酸水で割った冷たい薬膳ジンジャーを飲んで、「冷たいのに身体が温まった」と後から報告をくださった方は少なくありません。

多くの病気や精神的な疾患は、体を温めることで予防や改善がみられると言われています。この薬膳ジンジャーを飲んでカラダを温めて、美味しく健康に、そして元気で笑顔いっぱいに過ごしてもらえたら嬉しいなと思っています。




(文:牧野圭太)

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